【アウトメカニカ上海2023会場レポート】発行のお知らせ

株式会社現代文化研究所(本社:東京都千代田区)は、2023年12月2日までに中国・上海で開催されたアウトメカニカ上海の会場レポートを情報発信いたしますので、お知らせいたします。

新エネルギー車向け電動・コネクティッド関連部品が目立つ

 アジア最大規模の自動車部品・用品・アクセサリー・サービスの国際専門見本市「アウトメカニカ上海 2023」(Automechanika Shanghai・上海国际汽车零配件、维修检测诊断设备及服务用品展览会)が11月29日から12月2日まで中国・上海で開催された。

 アウトメカニカは自動車アフターマーケット関連がメインの見本市として世界最大級であり、ドイツ・フランクフルトにて実施される展示会ブランドとして知られているが、年間を通じて北米、中南米、アジア、アフリカの15都市で開催されている。

 今回のアウトメカニカ上海は、上海モーターショー等が使用する国家エキシビション・コンベンションセンター(国家会展中心)で開催され、展示面積は30万平方メートルに、世界41カ国の5652社が出展した。前回はコロナ禍前の2019年の開催であり、今回は出展社数が前回比71%増となっている。

 会期は4日間と短いながらも、出展社数が増えている背景には、この数年の自動車産業の変化が大きいことを意味している。すなわち、電動・コネクティッド化が進展するとともに、ソフト・ハードの開発はスマートキャビンの方向へと進化している。こうした中、世界の主要サプライヤーはOEM向け製品、アフター向けオリジナル製品の開発を急いでおり、世界市場となった中国の先端都市・上海で国内外の商機を探っていた。  

新エネルギー車向けアフターマーケット関連製品

 世界の主要なサプライヤーであるBOSCH、MAHLE、ZF、UNITY、HORIZON、JRONE、RHEINMENTALL、DAYCO等が出展し、来場者の注目を集めていた。従来まで大々的に展示されていたカスタム・ドレスアップパーツ、カーアクセサリー、リペア・洗車用品類は比較的少ない印象で、今回は「電動・知能・情報」に係わる製品や技術のアピールが多くあった。特に、今後の電動・コネクティッド化のサービス市場の確立を見据えて、電気自動車のOEM/社外部や電気自動車用の汎用的な診断機等の電装品(エレクトロニクス・システム、デジタルソリューション等)に高い関心が寄せられていた。

 会場では展示会の他に国際会議やセミナーも開催された。ホール内イベントも含めて77ものプレゼンが繰り広げられ、今回から「自動車産業国際発展大会」を開催して、今後の技術発展の方向を国内外企業トップが中心となり、ディスカッションしていた。この他、新エネルギー、コネクティッド、サービスに加え、中古車の領域までフォーラム形式のセミナーが開催された。

 中国は世界トップの新エネルギー車市場として、世界の多様なサプライヤーが集まり、構造変化を伴いながら、今後も『自動車新四化』(汽車新四化;Electric、Intelligent、Connected、Shared)の発展を加速させていくのだろう。

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