カーボンニュートラルに対する生活者意識の共同研究/日本マーケティング学会 ワーキングペーパーVol.9 No.14

―関心の喚起と持続のためのアイディア創出―

弊社主席研究員・黒岩祥太、主事研究員・菊地悠人は、トヨタ自動車未来創生センター・佐多様と豊田中央研究所・志賀様とともに、日本マーケティング学会「ワーキングペーパー」にケースレポートを投稿しました。

ケースレポートのテーマは「カーボンニュートラルに対する生活者意識の共同研究 ―関心の喚起と持続のためのアイディア創出―」であり、カーボンニュートラルに対して生活者に関心を持ってもらう方策を探るための研究会の報告と、そこで得られたアイディアの考察です。

当該研究会には、京都大学こころの未来研究センターの広井良典先生、上智大学経済学部の杉谷陽子先生及び外川拓先生にご指導・ご協力をいただきました。謹んでお礼申し上げます。

なおレポート自体は学会HPよりオープンで取得いただけます。

https://www.j-mac.or.jp/wp/dtl.php?wp_id=138

要約

本研究の目的は、カーボンニュートラルという社会課題に対して生活者の関心を引く方策、及びその関心を持続してもらう方策を探ることであり、そのための選択肢やキーワードを抽出することである。

3回の研究会を実施し、それぞれ専門家の先生方に現地・オンラインのハイブリッドでご講演をいただいた後、現地での参加者である、トヨタグループの一部企業の実務家約20人で、4グループに分かれてグループ討議を実施した。更にその結果を全体討議の上、先生方にご講評いただいた。

結果として抽出された選択肢やキーワードは参加者自身も含めての「動機づけ」に関することと、「(他の生活者に対する)アプローチ方法」に関することに整理された。

このうち「動機づけ」は、関心の喚起に有効であると思われる「外発的動機づけ」と、関心の喚起に加え、その持続にも有効であると思われる「内発的動機づけ」に、「アプローチ方法」は「社会の仕組みづくり」と「(生活者に対する)コミュニケーション方法」に大別された。

総じて様々なアイディアを見つけたこと、また今後もカーボンニュートラルについて関心を持ち続けるきっかけを得られたことが成果であった。

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